DENTAL

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歯科評論

タクシーにて

広告規制緩和が徐々に各業界に浸透するようになった。敷居が高いと思われた弁護士界も今秋より認められ電車の中吊り広告も出来る。むろん制約はある。他の同業者と比較したり、勝率を掲載してはならない。医科歯科業界は遅れている。ただインターネットは、管轄省庁が通産省であるので公である。先達てタクシーに乗った時、ラジオからその話題が聞こえてきた。医事評論家がその理由を勉強しない医者が多いからと断言していた。思わず耳をそばだてると、診療科目以外に得意分野や医院の特色を明記出来ないからだと。続けて、現在財をなし名を馳せた医師が中枢を牛耳っている。中身をつまびらかにされると今後の営業に問題が発生するので議題に挙げないと。歯科業には触れなかったが、特色が「一般歯科・小児歯科」のままだと、子供の治療を拒否した時代の名残は消えつつあるのに、いまさら何を言わんやである。人には固有の個性と技量がある。それを業務に反映するには器量に伴う労力も必要である。今までは先生の冠で子々孫々に美田を残せたが、この時世ではそれもままならない。「男」という漢字は、田の文字を力で支えている。駅前のタクシーの長蛇の列を眺めながら筆者は、かつて乗車拒否の憂き目に遭ったので素直に同情に至らなかったが同時に他人事ではないと肝に銘じた。

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