短歌


夏は来ぬ診療灯に化粧の香若き乙女の肌美し

診療の灯のもと緊張の乙女の肌はほのか匂いぬ

ふくらみに肘触れぬかとブラウスの若さ漲るうねりと張りに

今日までひそみし患者に治癒告げんおのずと笑みてマスクをはずす

患者はセピア優しきナースの微笑みはヒーリングカラー愛のパレットに

闇の中電話鳴りいづ夜声知らぬ患者に慈悲と迷いと

嬉しさをしかめて拒む誉めことば隠せぬ乙女ほお赤らめて

つかの間の晴れ間の淡き虹むなし虚空に投げぬ小さき石を

ほこりまみれ消えゆくを待つ残雪はただ白きにて名を知るのみぞ

たまゆらに逢ふ黄昏に内よりぞ人のにわかの清め塵なくも

不惑すぎアイドルなりぬゴジラ見せ「パパにそっくりよ!」と妻と娘は

ほこらしげにズロース見せて「パパこれよ!」とセラームーンのクリスマスイブ

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