医療法人社団 栄桜会 杉の木歯科医院 SUGINOKI DENTAL OFFICE

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映画・音楽論評

映画 「モンタナの風に抱かれて」

最近はコンピューターグラフィックスを駆使した映画やアクションシーンを見ることが多く、たまに恋愛物のビデオを借りても途中で眠気がおそう。しかし、「モンタナの風に抱かれて」は約3時間の大作であったが、一気に観終えることができた。ロバート・レッドフォード監督主演の、ソフトフォーカスで覆われた大自然を背景にした牧歌的な作品である。


 ニューヨークの雑誌編集長アニー(クリスティン・スコット・トーマス)は、明せきな頭脳と妥協を知らない精神力で現在の地位を築き上げた。夫のロバートは成功した弁護士である。一人娘のグレースは乗馬に夢中である。ある日、グレースが愛馬ピルグリムに乗馬中に交通事故に遭ってしまった。一緒にいた親友は死亡、グレースは右足を切断。ピルグリムは獣医に保護され安楽死を勧められる。だが、母親アニーは存命を望む。九死に一生を得た愛馬だが、人間不信に陥る。同時にグレースも自閉症となる。アニーは直感的に娘を治すには馬のピルグリムを治せばよいと思う。馬の心を理解できるホース・ウィスパラーのトム(ロバート・レッドフォード)をインターネットで知り、ピルグリムの治療を依頼するがすげなく断られる。彼女はニューヨークからモンタナまで娘と馬を引き連れて、直接トムに会いに行く。幾多の困難を乗り越えて、愛馬も愛娘も回復するハッピーエンドの物語である。

 全体的に幻想的な作品も、馬のシーンはリアルな(通常の)画像として捉える。それが、なぜか斬新な手法に見える。その二つの画像の交錯を支えるハイテンションな演技が(馬も)、最後まで緊張感を保つ。映画は小人数の配役で、虚飾を廃した「主題」をレアのまま、最後まで融解させることなく保つことで高潔な作品を完成させている。傷ついた心を癒すには言葉の壁を超えたハートであることを訴えているのであるならば、主役は人間よりはむしろ馬である。あえて幻想的な画像であるのは、眼を開いて真実を見詰めよか。

 それから、「マディソン郡の橋」もどきのラブストーリーが込められているが、筆者は蛇足に見えた。トムの飾らぬ人柄と包容力にアニーが惹かれるのだが、観客を飽きさせないための配慮のように思えた。この癒しの映画に必要ならば、少し隅の方で演じるか、異なった画質で全体に溶け込まない手法があるのではないかと思う。